はじめに
LinuxのディストリビューションであるCentOSをローカル環境に構築するときに、「VirtualBox」と「Vagrant」を使用すると便利です。
VisualBoxとはOracle社の仮想化ソフトウェアのことで、たとえば、Mac上でwindowsやCentosなど仮想のOS(ゲストOS)を実行できるソフトです。
ですので、VisualBoxだけでもCentOSをローカル環境に構築することは可能です。
ただ、VisualBoxだけで構築すると、いろいろ面倒な作業があるので、仮想環境構築支援ツールである「Vagrant」を使用するのがオススメです。
Vagrantを介することで、ターミナルから簡単にローカル環境を構築することができます。
今回テストした環境
- OS:OS X Yosemite 10.10.5
- VirtualBox:5.0.10
- Vagrant:1.7.4
方法
1.VisualBoxをインストールする
下記のURLからVisualBoxをダウンロードします。
https://www.virtualbox.org/
ダウンロードしたら、VisualBoxをインストールします。
2.Vagrantをインストールする
下記のURLからVagrantをダウンロードします。
https://www.vagrantup.com/
ダウンロードしたら、Vagrantをインストールします。
インストールが完了したら、ターミナルを起動し、下記のコマンドを入力してみてください。
バージョン値が出力されたらインストールは完了です。
vagrant -v => Vagrant 1.7.4
CentOSのインストール
次は、インストールしたVagrantを介して、VirtualBox上にCentOSをインストールします。
VirtualBoxにCentOSをインストールするには、作成する元となるマシンイメージファイルが必要になります。
Vagrantでは、作成する元となるマシンイメージファイルを「Box」といいます。
そして、Boxは下記サイトで用意されていますので、CentOSの探してみましょう。
今回はCentOS6.5をインストールしてみたいと思います。
SearchからCentOS6.5で検索すると、CentOSのイメージが見つかりましたので、URLをコピーします。
※ちなみにvagrantbox.esにあるマシンイメージが安全である保証はされていませんので、不安な方はご自身でマシンイメージファイル「BOX」ファイルを作成するといいと思います。下記サイトが参考になります。
では、マシンイメージを追加しましょう。
#BOXファイルを追加します vagrant box add centos65 https://github.com/2creatives/vagrant-centos/releases/download/v6.5.3/centos65-x86_64-20140116.box #追加したBOXファイルを表示させます。 vagrant box list => centos65 (virtualbox, 0)
BOXファイルのダウンロードには時間がかかりますのでしばらく待ちましょう。
ダウンロードが完了しましたら、BOXファイルを使用して仮想マシンを作成します。
ちなみに追加したBOXファイルはホームディレクトリの「.vagrant.d」ディレクトリに保存されています。
cd ~/.vagrant.d/boxes/
まずは仮想マシンの設定ファイルを置くためのディレクトリを作成しましょう。
#作業用のディレクトリを作成します。例としてディレクトリ名をMyVagrantとします mkdir MyVagrant && cd $_
次に下記のコマンドを入力して、仮想マシンの設定ファイルであるVagrantfileをカレントディレクトリに作成します。
Vagrantfileには、構築する仮想マシンのスペックやプロビジョニングツールの指定など、仮想マシンの構成を記述します。
とりあえずはそのままでOKです。
vagrant init centos65
下記のコマンドで仮想マシンを起動します。
vagrant up
仮想マシンにログインします。
vagrant ssh
よく使うコマンド
#シャットダウン vagrant halt #休止 vagrant suspend #削除 vagrant destroy
参考