はじめに
前回、Anacondaを利用してPythonの開発環境を構築しました。
今回の記事はそれの続きです。
前回で少し触れた「2.x系への切り替え」についての解説をしていきたいと思います。
動作確認環境
- OS:OS X Yosemite 10.10.5
- Anaconda3-2.5.0
condaでPython2.x系の環境を用意する
Anacondaでは、condaというパッケージマネージャーが用意されているという話は前回の記事で書きましたが、condaは仮想環境管理を行うこともできます。
condaを使用すれば、指定したバージョンのpythonを入れたり、指定したバージョンのパッケージを入れたりできます。
つまり、仮想環境を切り替えることで、2.x系と3.x系を切り替えることもできますし、プロジェクト毎にPython環境を手軽に切り替えることができるのです。
conda最高ですね。
では、さっそくcondaで仮想環境を構築してみましょう。
#conda create -n python= #ライブラリを複数指定するときはスペース区切り conda create -n py27 python=2.7 numpy scipy => Proceed ([y]/n)? y (中略) [ COMPLETE ]|##########################################################################| 100%
作成した仮想環境を確認してみましょう。
conda env list => py27 /Users/Me/.pyenv/versions/anaconda3-2.5.0/envs/py27 root * /Users/Me/.pyenv/versions/anaconda3-2.5.0
仮想環境として「py27」という名前の環境が作成されているのが確認できます。 ちなみに、現在利用している環境の前に「*」がつきます。
では、環境を切り替えてみましょう。 通常、環境の切り替えには下記のコマンドを入力します。 なお、下記のコマンドは実際に入力せずに確認だけしてください。
#仮想環境に入る source activate py27 #仮想環境から抜ける source deactivate
確認だけしていただいた理由としては、下記のコマンドをそのまま入力すると、condaのactivateコマンドがpyenvのactivateコマンドとバッティングしてしまい、ターミナルが落ちる場合があるからです。
ですので、上記のコマンドは利用せず、少し入力するのが大変ですが、condaのactivateコマンドをフルパスで指定します。
source $PYENV_ROOT/versions/anaconda3-2.5.0/bin/activate py27
なお、activateのバッティングについては下記の記事が参考になります。
最後に、仮想環境を削除するには下記のコマンドを入力します。
conda remove -n py27 --all
では、今日はこの辺で。
参考